2014年11月17日月曜日

インテリアの主役は絨毯(ジュウタン)?

初めまして、江戸川支店コーディネーターのカワグチです。

みなさんはご自宅のインテリアを考えた時に何にこだわりをお持ちですか?家具・ファブリック・配色等色々あると思います。

では絨毯はどうでしょうか。
普段から人が上を歩いたり掃除機をかけたりする為に傷みが早く、主役ではなく脇役として部屋の雰囲気から浮かないように考えたり、ラグのようなちょっとしたポイントとして選ぶ方も多いと思います。
今回は逆に堂々とインテリアの主役を張れる絨毯を紹介させて下さい。


イランの遊牧民が旅をしながら織り上げる「ギャッぺ」です。
最近は雑誌等にも紹介されておりご存知の方も多いのではないでしょうか。

ペルシャ絨毯と比べると、織りがざっくりしていて、柄も自然をモチーフとしたホッとさせるような図柄です。
遊牧民の女性達はお嫁入りの時に、持参金として自分で2枚のギャッぺを織り上げ持って行くそうです。

天然ウール100%で草木染めされており(最近は科学染料のものも作られています)茶色はクルミの殻、青色はケレンデというインド藍、黄色はザクロの皮といった材料で、日本の草木染めと共通する植物も用いて糸を染め上げています。

染め上がった糸は深みのある自然な色合いで、織り子さん達はそれらの糸を使って自分の好きな風景や思いを即興で織り上げていきます。


又柄にはそれぞれに意味が込められており、ラクダは「成功」、鹿は子供に寄り添って大切に子育てする生体から「家庭円満」、生命の木と言われるナツメヤシや糸スギは樹齢が長い為「長寿」「健康」といった意味があります。

機能面では、朝夕で寒暖差が±30度という環境で育まれたウールは優れた調湿効果と保温性を備えており、日本の暑い夏・寒い冬両方にうまく順応してくれるので四季を通して楽しむ事が出来ます。

遊牧民の方たちは地面に直接敷き土足で使用し4,50年使うそうで、長年使われたものはオールドギャッぺとも呼ばれるようです。


これからお部屋のインテリアを考える予定があるようでしたら、ギャッぺのような意味が込められた絨毯も選択肢としていれてみるとインテリアの可能性が広がるのでお勧めです。





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